潜在介護士をいかにして掘り起こすか
金曜日, 5月 5th, 2017出産を機に医療職を辞めてしまう女性が多い。確かに出産は大変な行為で、時には入院が長引くこともある。医療業界でのハードな仕事ができなくなるのも当然の話だ。しかし、何も退職をする必要はないのである。出産なら休職が認められるのが普通だし、落ち着いたころには復職もできる。出産を退職理由としてしまうのは、非常にもったいないと言わざるを得ない。
しかし、実際には様々な理由から、現場を退いてしまう人が続出しているのだ。退職後は専業主婦をする人が多いが、こうした人たちを現場復帰させられないかが、現在大きな課題となっている。医療に従事できる資格を持ちながらも引退をしてしまった人たちのことを、潜在看護師や潜在介護士と呼んでいる。
現場のスタッフが不足しがちな現代においては、こうした隠れた労働力を掘り起こす工夫が求められているのだ。ブランクがあるので復職がしにくいという人がほとんどであって、したがってセミナーや講習をすることで当時の勘を取り戻してもらうのは有効な方法となる。気軽に現場復帰できるように、最初はアルバイト待遇で迎え入れることも工夫の一つとしては悪くないだろう。
もちろん給料をアップさせて、働く意欲を上げることも重要である。さらに言えば、どうして退職をしようと思ったのか、その退職理由をリサーチして分析にかけ、そもそも退職をさせないようにするのも大事になる。各方面から知恵を出し合って、人材不足とは戦っていかなければならない。